SHIINBLOG

今日だけは、僕のもの

映画とミスチル好きの22歳。教員免許はただの紙切れ元舞台役者、脚本、演出をやってました。趣味は映画鑑賞と親指の運動。ゆるい文章書いていきたい

なにもない人生だからこそ、僕らは笑えるんだ。

僕らのあの頃にはきっと夢があった。

 

あの頃と言っても、割とつい最近で、下宿先の友達と、ダラっとした、あのくだらない日々だ。わざわざ、歩いて、20分ほどの道のりの先には、深夜遅くまでやっている、大手チェーンのラーメン屋がある。いつも酒を飲んだ後にあそこのラーメンを食べるのが、俺達の定番だった。わざと回り道して、1時間ほどの道のりにしてみたり、帰り道には、古本屋に寄ってみたり、大雨が降ってきて、焼肉屋の駐車場に逃げ込んでみたり、こんなくだらない日々を送っていた僕らだった。

あいつの思い出は他にもある。提出日前日の卒論を彼の部屋でやりながら、つまらないことをたくさん話した。「もうすぐ、こんな日に終わりが来る」「せやな」「まじで嫌」「せやな」あいつはクールだったのか、どーでも良かったのか、スマホゲームをやることに必死だったのか。残念ながら今の俺にはわからない。唯一わかるのは、その後、朝5時に食べた牛丼の味にまさるものはないということだ。

なさけなく、今の僕は無職で、彼は内定を蹴って、国を守ることにした。まるで正反対の2人だなと思いつつ、学生時代は僕のほうが真面目だったのになと思ってみたり、それでもなんとなく今は今で心地よい。僕もそれなりにやっていけそうだ。

 

最近になって走り出した。毎日ではないけど、とりあえず2回目、その緑地公園もあいつとよく行った公園だ。あいつと出会ったのは、入学した高校で隣の席に座っていた。メガネをつけて、賢そうな顔をしていて、そんなあいつが初めて音読した瞬間にクラス中に笑いが起きた。壊滅的に音読ができない大馬鹿者だったのだ。

いつのまにか、仲良くなり、音楽の時間になると、僕がギターを弾いて、「は・か・たの!し・お!!」と歌って、2人でゲラゲラと笑ったものだ。

そんなあいつとは、同じ大学に行き、大学の近くの公園で、ゆったりとした時間を過ごした頃もあった。そんな公園を今は1人で走っている。

きっと、これからも1人で走るのだろう。どんなけ、幸せになっても、あの頃という日々には戻れない。バーに行ったり、近くの温泉に行ったり、そして、その温泉から、歩いて40分かけて帰ってみたり、こーやって書くとあいつとの思い出はたくさん出てくる。

 

お腹が空けばあいつがいたのだ。

 

今は僕が独り暮らしをしている。あいつは4年間こんな気持ちで過ごしていたこともあったのかな、なんてこと思ってみたり、少しさみしかったりしたのかなとこの記事を書いているのは金曜日の夜中、走りながら思ったことを書いてみた。

あの頃の僕らには夢があった。その夢がなにか、なんだったのか、心ではわかっているつもりだし、その夢を今は叶える気もない、夢から覚めて、新しい夢を見ている。そんな風に言えば聞こえもいい。これから先どれぐらい前に進めるのか。後、何年すれば、大好きな彼女のほっぺたを触りながら眠りにつけるのか。

もし、戦争でも起きてしまったら、彼は死んでしまうかもしれない。そして僕も、

 

なにもない人生だからこそ、僕らは笑えるんだ。

あの頃みたいに。

 

人生には前を向くときと、後ろを振り返るときも必要だ。とりあえず、今日がいい朝でありますように。

 

PS ちなみにあいつはもちろん女の子です。てか、そう思うと漫画みたいでしょ。うん……はは